船出に備え、手漕ぎのボートに柱を立て、キャンバス地の帆と屋根を張る。
嵐が来ても沈まぬよう、最低限の荷物を用意する。
必要な荷物は本と音楽とランプとお茶の道具。
毎夜砂浜で波の音を聴きながら、そうして船出に備えている。
自分の手で扱えるだけのものを持ち、無駄なくシンプルに落ち着いて暮らしたい。でもそれは、雑多な物事に支配されいつもアップアップと必死に泳いでいる不器用な自分には、永遠に訪れない憧れでした。
でも去年、ミニマリストという人たちの存在を知った時の衝撃と感動…！
自分もあんな風にすっきりと暮らしたい。そしてこんがらがっているこの頭の中を、すっきりとシンプルな、わかりやすい世界にしたい・・・(できるかもしれない！）。
それからはミニマリストの方たちの生活をお手本に、もつれている糸を一つ一つほどくように、少しずつ少しずつ生活を整理して変えていっています。
まだまだほど遠くはありますが、昔からの憧れの世界に段々と自分の現実が近づいている実感…そんな事に小さな幸せを感じている今日この頃です。
